戦争がひとまず停戦した場所を舞台にしたアニメ「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」について、神戸守監督にお話を伺う。この物語のふしぎな魅力、そして画面にこめられた異様なまでの説得力はいったいどこから来ているのか。 「実感」をキーとして話をうかがった第1回(関連記事)につづき、「継承」というキーワードから、このふしぎな作品を生みだしたポイントを読み解いていく。監督がこの作品に込めたものとは、いったい何なのか? ■ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 長く続いた戦争により、文明が後退し、人が住める土地も限られた世界。15歳の少女・カナタは、幼少時にトランペットを吹く女性兵士と出会ったことをきっかけに、喇叭手(ラッパ吹き)を志願。ヘルベチア共和国の西側国境沿いの田舎街・セーズの駐留部隊である第1121小隊に配属される――。 ―― 「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」では、喇叭(らっぱ)手であるカナタがさまざまなことを体験し、自らも「音」を通し
![つながる世界、アニメで描く 「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」監督に聞く【後編】 (1/5)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/33e87bbf27f71a3e7e5e40081bf27f3b59838d16/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fascii.jp%2Fimg%2F2009%2F07%2F22%2F283064%2Fl%2Fc6c1cb326387aad0.jpg%3F20200122)