「なんとか太郎さんという総理が、ぐずぐず(衆院)解散を延ばしてきた」。民主党の小沢一郎代表代行は23日、沖縄県南城市で講演し、麻生首相をこう批判した。一方で「(私は)早期解散を主張しているが、結局、ぐずな総理のおかげで、一人でも多くの皆さんに訴える時間が与えられた」と述べ、総選挙に向けて党内の引き締めも図った。 地方行脚を本格再開したばかりの小沢氏は、この日も違法献金事件には触れないまま。政府・与党が国会の会期延長を検討していることについては「解散をずらし、(7月の)サミットに(麻生首相が)出席したいということが多分、当たらずとも遠からず。権力をいかにして守るか、保身にきゅうきゅうとしている」と政権批判を展開した。