「企業再建の神様」と言われ、1974年当時「史上最大の倒産」と言われた興人を再建した早川種三さんの言葉に、以下のようなものがある。 「人間、働くことに最大の生きがいがある。みんな働きたくてうずうずしている。 従業員に一生懸命働いてもらいたいと思ったら、働きたいという気持ちを阻害している根本原因を真剣に考え、取り除くことだ、そうすれば、黙っていてもひとりでに組織は活性化し、順調に動いていくようになる」 私がことに好きなのは、「みんな働きたくてうずうずしている」というところだ。人間は本来人のために役に立ちたい。皆に喜んでもらいたいという気持ちがあると思う。 私の孫は今ちょうど2歳だが、家人が出かけようとするとその人の靴を持ってくるし、食べるものがあると、必ず周囲の人に配る。人間は本来、人の役に立ちたい、喜んでもらいたいという気持ちであふれていることがよく分かる。 定年後の長い人生をどのように生