モンテディオ山形がジュビロ磐田を下した11月30日の2014年J1昇格プレーオフ準決勝。ヤマハスタジアムで終了間際にGK山岸範宏が右CKから頭で決めた劇的な決勝弾が話題を集めたが、GKによるCKからの得点、ヘディングによるゴールは、ともにJリーグ公式戦初の出来事となった。 1-1で迎えた後半アディショナルタイム、引き分けの場合はリーグ戦の上位クラブが勝ち上がる大会レギュレーションによりゴールが必要だった山形は、石川竜也の右CKにGK山岸を攻撃参加させるスクランブル態勢を敷いた。ここで「ニアサイドに前田遼一選手がいたので、その前で擦らしてコースを変えたら何かが起こるのではないかと思った」という山岸が巧みに体を捻って石川のキックに頭で合わせると、ボールは絶妙な弧を描いて逆サイドのゴールネットに突き刺さった。 1992年のヤマザキナビスコカップからスタートしたJリーグ公式戦でこれまでに生まれたG