私たちは、2025年問題に直面している。これはベビーブームのときに生まれた世代が75歳に達して、急激に多くの人が医療や介護を必要とするようになる年が2025年なので、「2025年問題」と呼ばれているのだ。そうすると、社会保障費などの財源や介護従事者がさらに必要となるが、私たち現役世代はそれを支えるだけの十分な余力があるのだろうか。 私はこの問題について、介護従事者の労働環境にフォーカスを置きたい。なぜなら、私の母が介護従事者として10年以上働いていたということと、介護従事者の労働環境は、既に私たちの想像以上に改善の必要がある状態であり、多くの人が認知しておく必要があると考えたからだ。 我々は2025年までに十分な介護従事者の人材を確保、育成できるのだろうか。そして、2025年以降、介護従事者が安心して継続して働ける労働環境になっているのだろうか。 厚生労働省では、過重な仕事が原因で発症した