厚生労働省自殺対策推進室が発表している月次の自殺者数の推移を見ると、一年間を通して3月と5月は自殺者数が多くなる月ということがわかっている。5月は、「5月病」という言葉があるように、新しい環境によるストレスを解消・抱えることができず、鬱病などの精神的な病気を発病してしまうなどの原因が考えられる。 興味深いことに、実は去年の6月までの自殺者数は、直近5年間でもっとも少なくなっている(しかし、6月以降は急激に上昇した。さらに10月には直近5年間でもっとも自殺者数が多くなった)。 6月までの自殺者数が過去最低になった要因としては、リモートワークやリモート授業が普及した影響で、人間関係のトラブルに悩むことが少なくなったからだと考えられる。 リモートワークやリモート授業に対しては反対の声もあるが、うまく人間関係を築けない人にとっては、むしろ救いとなる仕組みなのだろう。今後、その人の特性に合わせた働き