「テレビはつまらない」「テレビ離れ」など、テレビにまつわる話にはネガティブなものが多い。しかし、いまなお、テレビは面白い! そんな話をテレビを愛する「テレビっ子」たちから聞いてみたい。そこで真っ先に頭に浮かんだのが、『新春テレビ放談』や『テレビブロス』の連載などでテレビ愛あふれる批評を繰り広げている音楽クリエイターのヒャダインさんでした。まずはヒャダインさんのテレビ遍歴と、いま変わりつつある音楽番組について聞いてみました。 ――子供の頃の一番最初のテレビの記憶ってなんですか? なんでしょうね。ぼくは“シムケン派”だったので、よく見ていたのは『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』。あとは『ものまね王座決定戦』とかが好きで見てましたね。だから、『(オレたち)ひょうきん族』系のことはあまり語れないんですよね。うちの親父がバラエティが嫌いだったので、あんまりチャンネルを回させてもらえなかったんです