2007年01月10日21:30 カテゴリ 書評 - 「退化」の進化学 「 人体 失敗の進化史」の遠藤節が苦手な人でも、本書ならいけるかも知れない。 「退化」の進化学 犬塚則久 本書、「「退化」の進化学」は、「人体 失敗の進化史」と同じく、ヒト(H. Sapiens Sapiens)の「退化」のありようを解説した一冊。ただし、目次を見ればわかるとおり、その趣は大いに異なる。 目次 第1章 「退化」の進化学 第2章 上陸して―四億年前から 第3章 哺乳類から―二億年前から 第4章 サルとなって―七〇〇〇万年前から 第5章 類人猿より―三〇〇〇万年前から 第6章 木からおりて―七〇〇万年前から 第7章 ヒトになる―二五〇万年前から 第8章 男と女のはざま―誕生前から 終章 まとめにかえて 「人体 失敗の進化史」においては、「失敗」という言葉からもわかるとおり、著者の「進化史観」が多いに反映され