J1仙台ユースの15歳、孤立の母娘を救助 ともに耐え7時間2011年3月26日15時48分 印刷 Check 津波に巻き込まれた時の状況を語る藤沢恭史朗選手=宮城県東松島市、千種写す 津波に襲われて軽トラックの上で約7時間孤立しながら、一緒にいた母子を励まし、ともに生還した少年がいる。宮城県東松島市立矢本第二中学3年の藤沢恭史朗さん(15)。サッカーJ1仙台ユースに選ばれ、練習を始めて2日後の遭難だった。避難所生活を送りながら、グラウンドで練習できる日を心待ちにしている。 津波に襲われたのは、買い物をしていたスーパーで地震に遭い、波打つ道路を自転車を飛ばして帰ってきた同市大曲(おおまがり)の自宅近くでだった。高さ1メートルほどの濁流が押し寄せるのが見え、近くの駐車場へ逃げた。近所の女性が、5歳の娘と一緒に逃げるのを手伝っているうちに取り残され、母子と3人で止めてあった軽トラックの屋根に上が