パソコンで文章を書いたり企画書を作成したりするとき、図やキーワードに色をつけることがある。色をつける操作では、通常、アプリケーションがお勧めする色を使ったり、カラーピッカーといってグラデーションから特定の色を選んだりする。だが、仕上がった色合いを見直すと、なんだかケバケバしい、いかにもパソコン的な色合いに違和感をもつことが少なくない。アメリカ人ならこういう配色を好むかもしれないけど、日本人の色の感性には合わないという印象をもつこともある。そこを改善するには、色名から色を選ぶとよい。 パソコンのカラーセットが日本人に馴染めない理由は2つある。1つはそもそもパソコンの色が、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)という光の三原色でできているからだ。光の三原色の仕組みはパソコンなど機械のためのものあって、人間の色彩感覚には合っていない。たとえばRGBのRが示す「レッド」は人間の目には普通の赤に