1992年に亡くなったアイザック・アシモフの最後の自伝的エッセイ、"I.Asimov: A Memoir" (1994)の第44セクション「Ph.Dと講演」の翻訳です。 アシモフは誰かと勝負をするということ自体が嫌いだというセクション41、高所恐怖症で飛行機が嫌いだというセクション42、そして狭い閉ざされた部屋の中にいるのが好きだというセクション43までは飛ばします。いや、アシモフってほんと、文系ですね。 で、セクション44です。一言だけ。「おめでとう、ドクター・アシモフ!!」 44. Ph.Dと講演 Ph.D取得の為の研究を何年も中断してしまった人はもうその研究に戻る事はない、と思われてしまうものだ。私自身、そういう悲しい予想を持っていたことは認めておかなければならない。これもまたフィラデルフィアでの仕事を受けることへの反対理由のうちの一つだった。実のところ、私の研究仲間の一人は私が戻る