非の打ち所のない諸本系統論をしようとしているわけではないので、系統関係は要を外さない限りで簡略になるよう努めます*1。まあ、そもそもわたしの興味は天草版平家を中心としているので、古態論などはあまり大きな課題ではないのです。なお、立命館大学ARCから覚一本龍大本以外にも、京都府立総合資料館本(まあ、いまは京都学・歴彩館ですが)が何点か存在することは確認できましたが、請求番号すら分らない始末だったので、ここには記していません。八坂本二類系、百二十句本、葉子十行本、屋代本巻2などがあるはずです。 影印版の集成は平家物語の諸本 テキスト一覧 荒山慶一 2001年4月にまとめられたものが便利そうです。 読み本系 源平闘諍録 源平闘諍録 内閣文庫本 四部合戦状本 延慶本 平家物語 内閣文庫本(朽木本) 長門本 平家物語 内閣文庫本(明和六写?) 平家物語 内閣文庫本(紅葉山文庫旧蔵) 平家物語 内閣文
100冊読む時間があったら論文を100本「解剖」した方が良い 読書猿Classic: between / beyond readers で、「いきなり論文読んでもベースが無いから、まず古典から」というコメントがあった。 ちょっと待ってくれ。 いきなり読めて、ベースになる「古典」ってどんなのだ? 古典を勧めるすべての大人が無責任だとは思わないが(きっと見えたり見えなかったりするフォローをいろいろ入れてくれるのだろう)、手放しで「古典」を読め、というのは無責任だと思う。 若い奴らは徒手空拳で「古典」という壁に体ごとぶつかれ/頭をぶつけろ、とでも言うのだろうか。 10~20歳代の「濫読」(という名のつまみ読み)が、何か「教養」のようなものと関係あるように思うのも、甚だしい勘違いだ。 そんなので残るのは「いろいろ読んだな」というぼんやりとした思い出だけである。 「古典」はだいたい、一人で読むように
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