思想家の東浩紀さんが編集長を務める『ゲンロンβ』という電子批評誌で「浜通り通信」という連載を書き続けてきた。書き始めたのは2014年の5月。まだその当時は電子批評誌というよりメルマガで、タイトルも『福島第一原発観光地化通信』という名前だった。同誌はその後『ゲンロン観光地化メルマガ』(#36で終了)に改名され、さらに『ゲンロン観光通信』(#10で終了)としてリニューアルされ、最終的にはゲンロン本誌の電子版『ゲンロンβ』として生まれ変わり、その第14号まで浜通り通信は連載された。最終回は2017年5月である。足掛け3年。 すべての入稿テキストをコピペしてワードに打ち出してみたら全部で27万字あった。うおおお、すげえ、27万字だぜ。良く書いたわ。まあ50回のうち10回は別の著者にお願いをして書いてもらっているので、ぼくの書いたのは40回分ということになるけれど、それにしたって27万字もよく頑張っ