あなたはこの二つの主張に賛成するだろうか、反対するだろうか。この両方に賛成する人は、新型出生前診断がもつ困難な倫理的ジレンマについて考えてみてほしい。 (新型出生前診断については、文末にある囲みを参照) 新聞社説から考えるこの倫理的ジレンマについて考えるには、以下の社説を読んでみるとよい。 妊婦の血液から胎児のダウン症などを調べる新出生前診断を3年間で3万615人が受診したことが分かった。診断が始まった2013年度は7740人だったが、14年度は1万60人、15年度は1万2815人に増えた。 このうち、染色体異常の疑いがある「陽性」と判定されたのは547人。羊水検査に進んで異常が確定したのは417人で、94%にあたる394人が中絶を選んだ。重い決断だっただろう。 (中略) 高齢妊娠の増加を背景に、障害による「命の選別」の問題を抱えた検査は確実に広がっている。3年間の診断状況やカウンセリング
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