消費者が購入する商品やサービスの価格を示す指数。インフレに関する最重要指標の一つで、変動の大きい食品・エネルギーを除いたコア指数が特に注目される。生産者物価指数(PPI)が売り手側の価格を表すのに対し、消費者物価指数(CPI)は買い手側の価格を表す。都市地域の全消費者を対象とした小売・サービス価格を調査し算出される。対象品目は2,000項目以上、3ヶ月毎に米国内の5,000以上の家族が調査の対象となる。 消費者の最終レベルの指標であるため、ここまで物価変動圧力が波及すると、金融政策転換の可能性が一段と高まると言える。しかし、金融政策を判断する際のインフレ指標としては、PCEデフレータやGDPデフレータなどの方がマーケットでは重視されがちである為、必ずしも金融政策の転換を促すとは言えない。通常は前月比±0.5%以上の変動になるとマーケットに大きなインパクトとなる。