時間や状況に余裕の少ない状況下では、ついついあせってしまいがち。しかし、そんな状態をなんとかしたいと感じている人の気持ちを、『あせらない練習』(斎藤茂太著、アスコム)は楽にしてくれるかもしれません。 歌人・斎藤茂吉の長男であり、医学博士として人々に勇気を与え続けてきた著者(2006年に90歳で他界)が、あせってしまいがちな人の頭と心をスッキリさせるための術を記した書籍。Lesson 1「あせらない自分になるために。時間を上手に使う五つのコツ」に目を向けてみたいと思います。 探し物に費やす時間を減らす五つのポイント 一説によると、平均的なサラリーマンが探し物に費やす時間は年間150時間。労働時間に換算すれば、ほぼ1ヵ月分の休暇をとったのと同じだということになります。この点について著者は、「ありとあらゆるものを整理整頓する」ことこそが唯一の解決策だと主張しています。そして、ポイントは次の5つ。