気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン なぜ株価が低迷しているのか 日本の株式市場に、暗雲が垂れこめている。リーマンショック後のどん底からの回復もつかの間、この夏以降は市場心理が急速に悪化し、株価は年初来安値の水準に沈んでいる。しかも日本の株価上昇率(下落率)は主要国の中でも最悪であり、状況は深刻だ。 日本の株価低迷の原因は、いくつも指摘できる。第1に、足元の日本市場の衰退リスクが非常に高まっている。第2に、グローバル市場での日本企業の競争力に陰りが見えており、昨今の円高がこれに追い打ちをかけている。第3に日本企業の収益回復の原動力となってきた新興国市場や、欧米市場における景気減速の気配が色濃くなっている。これに加えて政治の迷走も、日本悲観論に拍車をかけていると考えられる。 だがこ