「調査報道」の語は「発表報道」に対立するものとして使われることが多い。 調査報道を阻むのは 官公庁の記者クラブや、企業の広報、宣伝部を通じて発表される情報をそのまま報道(=発表報道)するのではなく、報道側が主体性を持ち、自前の取材で真相を掘り下げてゆくことを調査報道と呼ぶ。当事者から発表された情報を伝えることもジャーナリズムの使命ではあるので発表報道を一概に否定することはできないが、先にも書いたジャーナリズムの「翻訳家モデル」から「批評化モデル」への転換の必要性を思えば、発表報道より調査報道にとジャーナリズムは重点を置くべきだろう。 既存のジャーナリズムへの批判として登場した1960年代のニュージャーナリズムが極めて調査報道的であったのは、こうした発表報道からの離脱の要請に応えたという事情がある。そして実際、インターネットの時代には当事者発の情報は当事者のWEBで広報されるようになり、報道
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