繊研新聞は毎年5月に全国の服飾専門学校学生を対象に行っている「ファッション意識調査」(回答1505人、うち女性79.5%)で「好きなブランド」「よく買うブランド」どちらも「ZARA」が初めて一位になったと報じていたが、『さもありなん』というのが私の実感だ。なぜなら、販売不振で大規模リストラを発表したギャップ社を筆頭に、ユニクロ(ファーストリテイリング社)は度重なる値上げによる客離れに苦しみ、H&Mも既存店の前年割れが続くというグローバルSPA総崩れの中、ZARA(インディテックス社)だけが快調に業績を伸ばしているからだ。 グローバルSPA上位4社の直近決算期における売上前年比(現地通貨ベース)はギャップ社の98、国内ユニクロの109、H&M社の111に対してインディテックス社は115と抜きん出、既存店売上でもギャップ社96.0、H&M社99.0(推計)、国内ユニクロ106.2、インディテッ