西村和雄 経済研究所特任教授らの研究グループは、2011年2月に日本の大学卒業者の学習内容と現在の年収について、アンケート調査を行い、1万3059人から回答を得ました。そのうち理系学部出身者は4083人(平均年齢44.4歳)で約3割を占め、文系学部出身者は8976人(平均年齢42.5歳)で約7割でした。 その結果、昇進、正規社員比率、平均年収などは、学習科目・得意科目によって、大きく異なることが分かりました。 調査目的 日本の子供の理科離れが拡大している。日本の製造業の競争力に与える影響を見るために、理系学部出身者における理科学習の偏りと文系学部出身者における数学学習の偏りによって、学卒直後の就職パフォーマンス(初職の企業規模・就業形態)と現在の就業パフォーマンス(現職の職位・現在の所得)にどのような格差が生じているかについて、学習指導要領改訂の影響も視野に入れながら考察した。 先行研究
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