【佐藤圭司】将棋のコンピューターソフトと現役プロ棋士の真剣勝負「電王戦」で2013年春、ソフト「ツツカナ」に敗れた船江恒平五段(26)が再戦を挑んだ「電王戦リベンジマッチ」が31日、東京都渋谷区であり、船江五段が85手で勝った。終局後、船江五段は「自分の力を出し切って勝ててホッとしている。ただし、ツツカナと自分は五分五分の実力というのが実感です」と話した。 電王戦は13年春の第2回から棋士5人とソフト五つの団体戦形式となり、ソフト側が3勝1敗1分けで勝利。船江五段も第3局で愛知県豊田市の一丸貴則さん(29)が開発したツツカナに逆転負けした。 持ち時間など前回と同じ条件で指された再戦で、船江五段は前回と同じ序盤作戦を選択。ソフトは途中で変化したが船江五段がリードし、見事な収束で勝ちきった。