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土砂災害、全国で発生の危険 もろい地質と豪雨が引き金：朝日新聞デジタル
広島市北部に大きな被害をもたらした土砂災害。もろく崩れやすい地質と、短時間に多量の雨を降らせる気象現象が重なって引き起こされたと見られる。防災や気象の専門家は、今回と同様の土砂災害が全国各地で発生する危険性があると指摘する。 濃い緑の木々が生い茂る山肌に、鋭い爪でひっかいたような深い赤茶色の線が無数に広がる――。２０日午後、本社ヘリ「はやどり」で、京都大防災研究所の千木良（ちぎら）雅弘教授（応用地質学）と被災地を上空から見た。 広島市安佐北区から南下すると、山の尾根の少し下を起点に山崩れが多数発生。土砂を巻き込んで一直線に山裾まで下っていた。長いものは１キロメートルほど。６、７本の土石流が途中で束になって一つになり、堤防を乗り越えて川に流れ込んでいる。斜面を切り開いて造成されたと見られる宅地も、無残に土砂にのみ込まれていた。「山がくぼんで沢になっている場所がほとんど崩れている」と、千木良教
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