放射線の一種、重粒子線を使ったがんの治療を進めている千葉市の放射線医学総合研究所は、19日、治療が難しいすい臓がんで、アメリカやドイツの施設と初の国際共同研究を行い、重粒子線による治療効果を確かめる計画を明らかにしました。 これは、千葉市にある放射線医学総合研究所が19日、都内で開いた国際シンポジウムで明らかにしたものです。 それによりますと、研究所では、がんを破壊する力が強い放射線の一種、重粒子線を使うがん治療を進めてきましたが、これまで治療法がなかった「骨肉腫」の一種で、患者の5年生存率を30パーセント余りにまで高めるなどの成果が出たということです。 こうした成果を受け、研究所にはアメリカやドイツなど海外の施設から共同研究の申し入れが来ていて、治療が難しいすい臓がんで、今年中にも、重粒子線の効果を確かめる初の国際共同研究を始めることになったということです。 放射線医学総合研究所重粒子医