私は「射撃」という競技になぜか惹かれる。 銃を撃ちたい、その欲求はあれだ、あれと同じだ。遠くに石を投げる、ゴミをゴミ箱にシュートする、ボーリングでストライク、スポーツ吹き矢でダイエット、ダーツバーでモテモテに・・・いや違った、「遠くの的(獲物)に向かって何か(矢)を投げるといいこと(食料にありつく)がある」という、人間の本能から来るのだろう。 そんなふうに射撃に想いを寄せていたある日、友人の身内の方がなんと「射撃の元日本記録保持者」と判明した。 こりゃライフル(来訪)してみるしかないでしょう! (乙幡 啓子) 距離10mの青春 今回訪れたのは、某大学の射撃部練習場。くだんの友人のお身内、迫(はざま)俊介さんの母校である。迫さんはなんと大学在学中に日本記録をマーク、現在は銀座の「銀座銃砲店」にお勤めしながら、母校のコーチもなさっている。