札幌地裁に入廷する小林千代美議員陣営の元経理担当、木村美智留被告(左から2番目)=18日午後、札幌市中央区の札幌地裁(大竹直樹撮影) うそつきは泥棒の始まり−。昔、小学校の先生から言われた言葉を思い出した裁判だった。19日に開かれた民主党の小林千代美衆院議員陣営への北海道教職員組合(北教組(ほつきようそ))違法献金事件の初公判。教職員の政治活動とカネをめぐる疑惑を解明する場として期待されたが、明らかになったのは、子供たちに「うそはいけない」と教えるべき教師像からはほど遠い“聖職者集団”の実態だった。不可解な“変貌” 「子供を教える立場の教職員組合がこのような違法行為をしたことに対し、深く反省している」 札幌地裁で最も広い805号法廷。被告人席には、政治資金規正法(企業・団体献金の禁止)違反の罪に問われた北教組委員長代理の長田秀樹被告(50)の姿があった。 教育大学を卒業し、平成13年までは