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妻がトルコへ行きたいと言った。彼女が何処其処へ行きたい、というのはごく日常的なことなので、いつ言われたのかは覚えていない。 「子供を産んだり、今後人生に転機が訪れたら、きっと遠くへ行くのは難しくなると思うの。私、トルコに行きたい」 その話を聞いたとき、僕には反対する理由も、賛成する理由もなかった。「ああ」とだけ返事をした。あえて言うのであれば、賛成する理由は妻が喜ぶこと、だ。とにかく、僕は積極的ではなかった。なぜかと言えば、語学力に甚だ自信のない僕にとって海外に行くというのはひとつの恐怖であったし、国内に行きたいところがあまりに多すぎて海外の旅先のことなどほとんど考えたことがなかったのだ。 なんでトルコなの? 僕が聞くと、妻は「だって三大美食のひとつだし」と言った。言い切った。正直なところ、その程度の理由で海外に行きたいという欲求が成立し得るのかは非常に疑問だったが、旅のみならず日常生活に
白谷雲水峡について書いたまま悠久の時が流れんとしている屋久島旅行記…こんなことではイカン!と今、一人のブロガーがマウスを握って立ち上がりました!イカンもなにも自業自得なのですが、屋久島といえば縄文杉です。今回の屋久島の旅の目玉のひとつ、縄文杉トレッキングについて語ります。 前日に入念に天気をチェックし、安房の町で登山弁当を予約し、雨具もレンタルし…と万全の態勢を整えて10時に就寝したメレ山。朝4時に起床してお弁当を受け取り、バスに乗りこみます。縄文杉コースの入り口である荒川登山口に着いてもまだ真っ暗です。 縄文杉への道のり・片道11kmのうち、なんと8kmをこのトロッコ道が占めています。山の1kmは一時間といいますから、トロッコ道がなきゃメレ山のようなモヤシブロッガーには辿りつけないのですが…。 まず一時間弱歩くと、まず現れる小杉谷の小学校跡地。ここには大正から昭和にかけて、杉伐採の拠点と
■ 修善寺の「あさば」に泊まってきた 年端のいかぬ子猫(というにはずいぶん大きくなったが)がいるので、長期休暇といっても海外逃亡などするわけにもいかず、近場で一泊、そのかわり思い切り贅沢しよう! ということになった。選んだのは伊豆修善寺の「あさば」。ググればわかるように、とにかく食事が美味いことで有名な宿で、多くのレビューで食事のことしか書かれていない(笑)。 もちろん食事は文句なし、一品一品口に含むたびに目を見張るほどで、隅から隅まで美味しくいただいたのだが、それ以外の部分でもすばらしくて、こういうちゃんとした宿に泊まると、ユーザエクスペリエンスとはなんなのか、思わず考えてしまうねぇ(←職業病)。 最初、部屋の設備について説明されているときのこと。浴衣のほかにオリジナルのパジャマが置いてあるのだけど、「紺のラインが入ったのが男性用」ときたあとに「女性用がグレーのラインです」と続いたときに
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