ストーリー 主人公の「ボク」には、かわいくって、愛おしい弟がいる。でも、弟は他の子たちとはちょっと違っている。かけっこをすれば転んでばかり、おしゃべりはつっかえるし、文字だってグニャグニャ。そんな弟を見て、まわりのみんなはコソコソ言っている。弟のことは大好きだけれど、恥ずかしい気持ちになってしまう「ボク」。そして、「こんな風に思ってしまう自分はダメな子?」と、自分を責める日々。ある日、同級生からいじめられていた弟を助けると、弟は「ボク」に悲しそうにつぶやく。「おにいちゃん、みんなとおなじくできないよ」。その言葉をきっかけに「ボク」の心は徐々に変わりはじめる……。 きみはひとりぼっちじゃないよ この絵本のストーリーは、著者である湯浅さんの幼少期の実体験に基づいています。小学生だった当時、みんなと同じようにふるまえない弟がかわいそうで「代わってやりたい」と思う一方、恥ずかしくも感じていたそうで