2007年03月06日22:30 カテゴリ書評/画評/品評 書評 - ネアンデルタール・パララックス三部作 週明けから体調がすぐれない。どうもまた扁桃炎のようなのだけど去年ほどひどくない。 こういうぐだぐだした体調の時には、Sci-Fiを読むに限るというわけで読んだのがこの三部作。 ホミニッド/ヒューマン/ハイブリッド Robert J. Sawyer / 内田昌之 訳 適当に頼んだのだけど、なかなかよかった。 本シリーズ「ネアンデルタール・パララックス」では、ホモ・サピエンスの代わりにホモ・ネアンデルターレンシスが霊長となった世界が登場する。ネアンデルタール人、彼らの言葉で「バラスト」の量子物理学者が量子コンピューターで因数分解の実験をしたら、「グリクシン」、すなわち我々ヒトの世界とつながってしまったというのがこの物語の世界。 と書くと、いかにもSci-Fiなのだけど、この「バラスト界」
→紀伊國屋書店で購入 認知考古学の視点から音楽と言語の起源に切りこんだ画期的的な本である。ルソーは『言語起源論』で「最初の言語は、単純で、方法的である前に歌うような情熱のこもったものだった」とし、言語と音楽は同じ起源から生まれたと述べているが、ミズンもまた言語=音楽同一起源説をとっている。ただし、結論は直観ではなく、緻密な論証によって導きだされている。 本書は「第一部現在」と「第二部過去」にわかれるが、「第一部現在」では脳科学の知見を動員して、言語と音楽が別のモジュール群で処理されていることを明らかにしている。 われわれの脳では言語と音楽は独立に処理されているが、といって無関係なわけではない。言語中枢が左脳のブローカ野にあることはよく知られているが、音楽の中枢もブローカ野にあるのだ(左脳だけでなく右脳のブローカ野も使っている)。療法の中枢は近接しているだけでなく、韻律など一部のモジュールを
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