小学生の時、モーニング娘。が絶大なブームだった。 特に『LOVEマシーン』が発売されたときの勢いは凄まじく、街のどこを歩いていてもこの曲が流れていたし、老若男女、誰もがモーニング娘。に夢中だった。 もちろんクラスでは「モー娘。メンバーで誰が好きか?」という話題になる。 「ゴマキめちゃくちゃかわいくね?」 「なっち好きすぎる」 「わたしはジョンソンが好き!」 当時、男子の間ではゴマキ(後藤真希)やなっち(安倍なつみ)、ジョンソン(飯田圭織)が人気だった。でも俺は違った。 「お前は?」 「俺は石黒彩」 「えっ?ゴマキとかなっちじゃなくて?」 「石黒彩」 そう、俺のキラリと光る一番星。それは「石黒彩」だった。個性あふれるメンバーの中でも特に大人びて、圧倒的な色気を放っていた石黒彩に小学生4年生の俺は釘付けになった。 『モーニングコーヒー』の「くちづけも出来ない人」、『真夏の光線』の「帰りたくない
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