飛脚というものがある。江戸時代頃から活躍した、今でいう郵便屋さんのような存在だ。新幹線も飛行機もない時代に東京ー大阪間を最短3日で手紙を届けていたという。棒の先に箱をくくりつけた、妙に前傾姿勢な飛脚の絵などは誰もが見たことがあるのではないだろうか。 ただ、果たして本当にそんなに早く手紙を届けることが可能だったのだろうか? 東京から大阪まで、たったの3日間で到着するなんて考えられない。絶対にキツいはずだ。 通信の進化 誰かへメッセージを届ける「通信」は進化を続けてきた。「狼煙」という時代もあっただろうし、「矢文」という時代もあっただろう。そして飛脚が登場し、郵便制度が登場し、やがてEメールなどが出現した。日々進化しているのだ。 ケータイだけを見ても昔はこんなの! そんないろいろある通信手段のなかでも今回注目したいのが、「飛脚」である。江戸時代から明治初期まで活躍した通信手段で、東京ー大阪間を