本書はあまり知られていませんが、とてもおもしろい本です。ただ読むだけでも十分におもしろい。なぜ売れていないのかは、何となく想像がつきますが、読まれていないのはもったいない本です。 本書の大きな欠点は、今のように経済的に深刻な状況になってくると余計に強く感じられることですが、まるで「動物占い」みたいな印象が強すぎることです。お金の話をされると、コンプレックスを感じる人もいますし、深刻な気持ちになる可能性だって低くありません。にもかかわらず、少しタッチが軽すぎるように思えます。『ダチョウはなぜ金儲けが苦手なのか?』意味もよくわかりません。 もうひとつ、タイプ別に分けるというのは、いいような気もしますが、本を買う側には、少し躊躇させます。私も実際躊躇したのですが、自分が当てはまるタイプ以外のタイプについては、あまり読む気がしないものです。そうなると、一冊買うのがいささか損くさく感じられるのです。