【ソウル=水沼啓子】ソウル中央地裁で19日に開かれた産経新聞の加藤達也前ソウル支局長の第3回公判。同支局が入るビルの前で産経新聞に対する抗議デモを行っていた反日団体関係者らが、公判中に傍聴席から「チョッパリ!(動物のひづめの意味で、日本人の蔑称)」「処罰しろ!」などと大声で叫び、公判が何度か中断する騒ぎがあった。 同日午後2時ごろ、開廷すると間もなく、加藤前支局長を告発し、昨年11月の初公判の際に卵を投げるなどの妨害事件を起こした右翼団体関係者が傍聴席をめぐって他の男性と口論になり、法廷内が一時、騒然となった。 その後、証人尋問が進行している最中に、傍聴席に座っていた他の反日団体関係者の男性が突然、立ち上がり、「チョッパリ」「国民は憤怒している」などと叫んだ。裁判長から注意され、いったん席に着いたが、その間、証人尋問が中断した。 男性は着席した後も、興奮が収まらない様子で、10分ほど傍聴し