夫婦同姓規定を合憲とする判決が、議論が巻き起こしています。最高裁大法廷の15人の裁判官による多数決で決められたこの判決は、果たして本当に市井の人々の価値観が反映されているものなのでしょうか。フリーライターの小田慶子さんがTwitterで呼びかけ、独自に集計したアンケート結果とともに、夫婦別姓について考えます。 多数決で退けられた、夫婦同姓規定の判決 12月16日、最高裁大法廷で「民法が定める夫婦同姓規定は合憲」とする判決が出ました。原告が主張していた夫婦別姓は認められなかったことになります。15人の裁判官のうち、女性は3人のみで、その3人を含めた5人は「夫婦同姓の規定は違憲」としましたが、多数決で退けられました。1人の女性裁判官が発表した見解にはこうあります。「現状、96%の女性が夫の姓を称することは、女性の社会的・経済的な立場の弱さなどがもたらしており、意思決定に不平等と力関係が作用して