初夏の風物詩として定着しつつある5回目の「AKB48選抜総選挙」が今年も8日に横浜・日産スタジアムで行われた。選抜総選挙は、本物の選挙を扱う政治部記者としても大いに参考になる、と勝手に思っている。 AKB48の新曲を歌うメンバーを選ぶ選抜総選挙は1人1票ではないし、そもそも有権者はCD購入者らお金を払った人に限定されている。「候補者」の明確な公約があるわけでもない。アイドルの単なる人気投票と言えばそれまで。そもそも両者を比較するのは不見識だという意見もある。 だが、有権者(ファン)の心をつかみ、支持を得るために日々活動している面では共通している。AKBに興味を持つ政治家は結構多い。同じ「臭い」を感じるからではないか。総選挙結果を振り返りつつ、前回(4月29日アップ)に続いてAKBと選挙の関係を考察してみる。 まず「マンネリの打破」をキーワードに比較してみよう。今回の選抜総選挙は、福岡・博多