「無印良品」のブランドで衣料品や生活雑貨、食品などの企画開発・製造から流通・販売までを一貫して行う、製造小売(SPA)企業の代表格である良品計画。2018年から19年にかけては生鮮食品も取り扱う店舗の出店も進め、食品強化の姿勢を強くしている。20年2月期第3四半期では直営既存店ベースの客数が2ケタ増を記録するなど好調な同社の企業姿勢や今後の戦略について、松﨑曉社長に尋ねた。 聞き手=阿部幸治 構成=松尾友幸(ともにダイヤモンド・チェーンストア編集部) 無印良品の「さりげなさ」を支持する若者が増加 ──20年2月期は足元の売上が非常に好調です。最近の業績をどのように分析していますか。 まつざき・さとる1954年生まれ。西友ストアー(現西友)を経て2005年、良品計画入社。同年、同社海外事業部アジア・業務担当部長、08年、執行役員 海外事業部中国担当、11年、取締役 海外事業部長、12年、常務