「ペルソナ」(persona)というマーケティング用語をご存知だろうか。直訳すれば「仮面」「人格」といった意味を持つこの言葉が、にわかにマーケティング担当者の耳目を集めている。 十数年前からソフトウエアの設計やデザインなどの分野では、「架空のユーザー像」、「顧客像」を意味する言葉として使われてきた。近年、この架空の顧客像を用いたマーケティング分野での活用が増えつつある。記者も今春から「ペルソナ」を、商品やサービスの開発に生かす手法を取材してきた。 定量的なデータから、会社にとって重要な顧客セグメントを見つけ出し、その中から数人の定性的なデータを、インタビューしたり商品の利用状況を観察したりといった方法で取得する。定量・定性の両方のデータを組み合わせてペルソナを作り、彼(もしくは彼女)が満足するように商品を設計する。これが一般的なペルソナを用いたマーケティングだ。ペルソナを記述するシートには
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