貴乃花親方(元横綱)が当選した日本相撲協会理事選挙の結果が、親方の退職という前代未聞の事態に発展した。2日深夜、安治川親方(36=元前頭光法)が東京・江東区の大嶽部屋で会見し、突然の退職を表明した。立浪一門の宮城野部屋の部屋付き親方だったが、前日1日の理事選では一門外の貴乃花親方に投票した。その結果、同一門が擁立した前理事の大島親方(元大関旭国)が落選。同親方は同一門の「反省会」で造反を告白し、責任を感じて角界を去る決意をした。造反者追及の動きは厳しく、今後も退職者や一門離脱表明者が出てくる可能性もある。 何か吹っ切れたような表情だった。日付が変わりかけた深夜、安治川親方が突然の退職を表明した。「選挙で、貴乃花親方を支持して1票入れました。大変迷惑をかけて、相撲協会を退こうと思いました」。立浪一門の宮城野部屋付き親方が、貴乃花グループの大嶽部屋で行った会見。横綱白鵬の兄弟子でもある同親方は