チョコレートで革命を起こそうとしているNGOがある。その名もチョコレボ、”Chocolate-Revolution”の略だ。主な活動は、ガーナでのアグロフォレストリーやオーガニック栽培の普及。星野智子代表は「チョコレートには人を幸せにする力がある。チョコレートにまつわる悲しい話をできるだけ取り除きたい。不均衡貿易の是正だけでなく、労働環境の改善、農業継承者の育成や伝統文化の保持まで視野に入れている」と名前の由来を説明した。 日本は年間約6万トンのカカオを輸入する。その約7割がガーナ産だ。状況は改善されつつあるが、ガーナの小規模カカオ農場は、人身売買の温床となってきた。他国から誘拐され奴隷として売られた子供が働かされてきたのだ。「児童労働の原因は貧困だ。他人事だった貧困問題に取り組むきっかけは世界同時多発テロ。初めて貧困が生む問題に強い危機感を覚えた」と星野代表は振り返る。 現地では、カカオ