2016年は「VR元年」とも言われる。6月に米国で開かれたゲームの展示会「E3」ではVR関連コンテンツが多数発表され、「PlayStation 4」でVRゲームを楽しめる「PlayStation VR」は初回予約受付を早々に締め切るなど、話題も盛り上がってきている。 任天堂はVRにどう取り組むのか――6月29日の定時株主総会で、任天堂の君島達己社長と宮本茂専務が、株主からの質問に答えた。 君島社長は「他社がVRを使ったゲームの関連製品を発売したり、顧客が関心を持っていることは認識している。現時点では具体的な話はできないが、当社も有望な技術として、関心を持って研究をしている」とコメントした。 宮本専務は「我々はVRに限らずARやさまざまな技術について研究を続けている。3D技術を含めて基礎技術は一通り有しており、自社開発ハードウェアへの採用の可能性を含めて検討し続けてる」と語る。 一方で懸念も