プロ野球のマウンドで投げたい。 一途な思いが、伊藤翔のピッチングからは伝わってくる。今年2月に19歳を迎えたばかりのルーキーが、開幕一軍入りに向けて必死のアピールを続けている。 オープン戦ではここまで4試合に登板(3月20日現在)。勝敗には関わっていないが、打者28名に対して被安打7、自責点1、防御率1.29と及第点といえる投球を見せている。 「若者らしくて、思い切りがいい。何より打者に向かっていく姿勢がいいですね。それが見ている人にも伝わってくる投手」と、土肥義弘ピッチングコーチもその潜在能力に注目する。 吉野川大橋のたもとで練習したことも。 伊藤は千葉県・横芝敬愛高校から四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスに進み、1シーズン在籍した経緯を持つ。徳島ではメジャーリーグで通算555本塁打を記録したマミー・ラミレスとも対戦し、空振り三振を奪った。徳島での好投がスカウトの目に止