「プラグイン・ハイブリッドという新発想」から話題を再び電気自動車(EV)に戻そう。 ■究極のEVはスーパーカー 日本では数年前に慶応大学が「エリーカ」という8輪駆動の電気自動車を開発したことが話題になった。8輪それぞれにモーターを埋め込みコンピューターで自動制御するこの車の特徴は省エネではない。ポルシェをもしのぐ圧倒的加速力と最高速度である。 ニュートンが発見した万有引力は物質が落下する加速度を1Gとしているが、エリーカのそれは0.8G。リンゴが落下する加速度つまり引力に限りなく近い加速度を実現したという。 しかも燃費が半端でない。100円の電気で100キロの走行が可能であるから、東京から大阪まで500円で行けることになる。もっとも1回の充電でまだ500キロは走れない。 電気自動車を自動車の性能面から売り出す新発想でもある。以前にも書いたが、モーターのエネルギー変換率はガソリンエンジンの2