最近流行のSSDは、ハードディスクのような回転部や物理的な稼働部を持たない、半導体メモリだけで構成されたディスクだ。静かでかつ消費電力が少ないという特徴のほかに、動作の高速化も期待している人も多いだろう。しかし、清音化や省電力化はともかく、高速化については意外に「こんなはずではなかった」と思っている人が多いのではないだろうか。その原因は「SSDの書き込みは、思っているよりも低速」という点にある。SSDには、通常のパソコンのメインメモリと異なり、「フラッシュメモリ」と呼ばれる素子が使用されている。フラッシュメモリは、電源を切っても内容が保持されるという特徴はあるが、その反面、書き込みが低速でかつ書き換え回数に制限があるという欠点も持つ。「パソコンのハードディスクをSSDにしてみたが、なぜか速度が上がらない」のは、この「書き込みが遅い」という欠点によるところが大きい。 「SSD革命/Speed