製パン業界2位の敷島製パン(名古屋市)は30日、食パンの主力5商品の希望小売価格(税別)を5月1日出荷分から4・5~9・5%値下げすると発表した。輸入小麦の価格が下落しているのに対応する。 今回の小麦価格下落に伴うパンの値下げは大手3社で初。業界首位の山崎製パン、3位のフジパン(名古屋市)も値下げを検討している。3社は小麦価格の高騰を受けて平成19年12月と20年5~6月の2回にわたって値上げしていた。 「超熟食パン」が210円から190円、「ライ麦入り食パン」が220円から200円と、それぞれ2回目の値上げ前の価格に戻る。 担当者は「購入頻度が高く、家計への影響が大きい食パンを少しでも早く値下げし、(小麦の価格低下分を)消費者に還元したい」と話している。