格差社会を拡大させ続けるのか、何らかの手を打ってその傾向を変えるのか、今、世界の未来がどちらへ行こうとしているのか、その分岐点の一つが、ボリビアにある。ボリビアは今、未来への最前線の一つとなっている。 エボ・モラーレス大統領は2年半前に就任して以来、天然ガス国有化や大土地所有制の廃止(農地改革)を進めているが、その利益を独占してきた既得権益層は当然のごとく抵抗、さまざまな「実力行使」で妨害してきた。この膠着状態を打開するため、エボ・モラーレス大統領は8月に国民投票を実施、6割以上の得票で信任を得たが、反大統領派は実力行使をエスカレートさせ、暴動を続発させている。 そしてついに今週10日水曜日、エボ・モラーレス大統領は、暴動を背後で画策してきたとして、アメリカ大使に国外退去命令を発令した。 ラテンアメリカとあまり縁のない多くの日本の人には、馬鹿げた話に思えるかもしれない。「反米左派」と形容さ
![2008年9月13日(土) | 星野智幸 言ってしまえばよかったのに日記](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6f3aae2af32b9710b60a22af5455629ccca11b65/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpds.exblog.jp%2Flogo%2F1%2F200611%2F02%2F99%2Fc010419920090603010354.jpg)