千葉県東金市の路上で昨年9月、保育園児(当時5)が殺害された事件で、殺人と死体遺棄、未成年者略取の罪で起訴された同市東上宿の無職勝木諒被告(22)の弁護側が、公判で責任能力を争点とするため、精神鑑定や心理判定を専門家に依頼する方針であることがわかった。朝日新聞の取材に対し、弁護側が明らかにした。 弁護側はこれまで、「勝木被告には軽度の知的障害があり、接見の中でも言うことが変遷する」と指摘。「聞き方一つで答えが変わり、取り調べに迎合している可能性がある」として、供述の信用性を争う主張をしていた。 勝木被告の責任能力をめぐっては、千葉地検が簡易鑑定に加え、3カ月に及ぶ精神鑑定を実施。「精神遅滞が犯行を引き起こした可能性はあるが、善悪の判断能力には影響はなかった」などとする結果をもとに「完全責任能力がある」として今年4月に起訴している。 また、同被告の第1回公判前整理手続きが27日までに千