将棋の羽生善治名人(38)に郷田真隆九段(38)が挑戦する「第67期名人戦」(朝日新聞社など主催)で10日、朝日新聞の委託を受けて観戦記者として立ち会っていたフリー記者(75)が、対局中の羽生名人にサインを求めるトラブルがあった。同社は記者に口頭で厳重注意するとともに、対局終了を待って羽生、郷田両氏や共催の毎日新聞社など関係者に陳謝する。 同社によると、トラブルがあったのは名人戦第1局2日目の10日午前9時45分ごろ、羽生名人が自らの手番で44手目を考慮中、記録係と並んでいた記者が白い扇子とペンを取り出し、羽生名人にサインをするよう求めた。 羽生名人は対局を中断する形でサインに応じ、頭をかく仕草をしながら盤面に目を戻した。この間、郷田9段は水を飲むなどして様子を見守った。 この様子はNHKが中継しており、実況担当者が「今、何か書いているようですけれども…」と当惑しながらその様子を伝えた。
将棋の2008年度の公式戦は、後手番が勝ち越した。日本将棋連盟が1967年度に統計を取り始めて以来、初めてのケース。主導権を取りやすい先手番が少し有利という状況が40年余り続いてきたが、この1年は逆の結果が出た。 08年度の公式戦は30日までに2323局あり、後手番の1167勝1156敗(勝率5割2厘)。31日には1局しかなく、勝ち越しが確定した。これまで後手番の勝率は68年度の4割9分5厘が最高、04年度の4割6分4厘が最低だった。 羽生善治名人は「角道を止めないゴキゲン中飛車など、近年は後手番の作戦の幅が広がった。棋士が序盤で工夫を重ねてきたことが勝率アップにつながったのでは」と話している。【山村英樹】
引退を表明した中原誠十六世名人=11日午後、林敏行撮影 名人15期をはじめ数多くのタイトルを獲得した将棋棋士の中原誠十六世名人(61)が11日、引退を表明した。昨年8月、対局直後に脳出血で入院。3月末まで休場してリハビリ治療をしてきたが、元通り対局を続けることは難しいと判断したという。名人以外の総タイトル数は、十段11期、棋聖16期、王位8期、王座6期、棋王1期、王将7期と計64期。 中原さんは宮城県塩釜市出身。65年にプロ四段に昇段し、68年に第12期棋聖戦で故山田道美九段を破って初タイトルを獲得した。82年には第31期名人戦で13連覇中の故大山康晴名人を破り、当時最年少の24歳で名人位に就いた。第39期まで9連覇し、その後も第43期から3連覇、第48期からも3連覇を達成。大山十五世名人の18期に次ぐ通算15期の名人獲得記録を築いた。 00年には名人挑戦権を争うA級順位戦から陥落し
里見女流二段が男性棋士に初勝利 大阪での「新人王戦」2009年1月9日21時28分印刷ソーシャルブックマーク 男性棋士から初勝利を挙げ、笑顔の里見香奈・倉敷藤花=9日、大阪市の関西将棋会館 女流将棋のタイトル「倉敷藤花(くらしきとうか)」を持つ、島根県立大社高校2年の里見香奈・女流二段(16)が9日、大阪市の関西将棋会館であった「新人王戦」1回戦で、稲葉陽(あきら)四段(20)に勝ち、男性棋士から初勝利を挙げた。日本将棋連盟関西本部によると、16歳10カ月での達成は、最年少記録という。男性プロとは2回目の対戦で金星を挙げた里見倉敷藤花は「今までの勝ち星で一番うれしい」と話した。(佐藤圭司) アサヒ・コムトップへニューストップへ
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