茨城県つくば市の市原健一市長は3日、総額305億円をかけて整備する予定だった総合運動公園計画を白紙撤回する方針を固めた。賛否を問う住民投票が2日にあり、反対が8割を占めた。取材に対し、市原市長は「反対が8割ではもう無理だ。再検討する考えはない」と述べた。 総合運動公園計画は1万5千席の陸上競技場や体育館、温水プールなどを今年度から10年で整備するというもの。市は、現在のスポーツ施設が老朽化して手狭で、子どもが一堂に会する大会が開けない▽大型のスポーツ施設は誘客で経済効果も期待できる――などとしていた。 これに対し、施設規模や税負担が大きすぎるとして市民団体が反対を表明し、市長に住民投票を直接請求した。投票の結果、反対が6万3482票、賛成は1万5101票だった。投票率は47・30%だった。