コミンカニストの古民家解體日記 古民家鑑定士を始め複数の伝統構法住宅の資格教本「古民家解體新書Ⅱ」著者コミンカニスト 川上幸生 のblogです。 書院造り 書院造り(しょいんづくり)とは室町時代に完成した住宅の様式の事である。和風の住宅はある意味全て書院造の住宅といってもいいぐらいで、強い影響を受けています。 書院造りとは何か?これを一言で説明するとなると、床の間のある座敷となるのではないでしょうか。厳密には武家住宅の建物全体の様式のようですが、古民家などにも広くその影響は見てとれます。 床の間、床柱、違い棚、そして付け書院 書院とはそもそも今風にいえば勉強机のようなもの。床の間の外部に面する面に突き出された棚板のように造られたあの部分の事を差します。昔はこの場所で読書したり、手紙を書いたりしていたようで、それが様式化して現在の形になっています。 座敷の構成は、書院、床の間、床脇がいわば三