2月12日付朝刊から8回にわたり掲載した連載「性暴力を問う 被害者たちの叫び」には、手紙やメールなど162件の反響が寄せられた。その3割は、被害を経験した人たちから。「数十年間、誰にも話せなかったことを初めて書きます」。長い沈黙を破っての告白もあった。性被害の深刻な影響に対する驚きの声、「加害者が許せない」という男性からの意見も目立った。一部を紹介する。 人生を奪われた 〈2度命をあきらめようとしましたが、そのたびに助けられ、仕方なく生きている状態です〉。10年以上前に強姦(ごうかん)の被害に遭ったという女性は、生と死のはざまで揺れる心情を、手紙につづった。 〈私を助けた人に言いたい。『フォローも何もできないくせに』。でも放っておかないで。話を聞いて。これも本音。本当は、あんなやつのために死にたくない。被害者の心は生きている間中、ずっと叫び続けていると思います> 50歳代の女性は、高校時代