本連載は,企業ネットワークを構築・運用する際に求められるLAN構築のテクニックについて解説する。 現状のオフィス・ネットワークは,TCP/IPを使うイントラネットの基盤として構築されるケースが多い。このため,一般にはIPパケットを中継するルーターがオフィス・ネットワークの中核機器であるかのように思われている。しかし,これは必ずしも正しくない。オフィスにおけるネットワーク機能の大半は,ルーターではなくLANスイッチで実現されている。部門あるいはフロア単位にLANを作り,それをルーターで束ねるというスタイルが一般化しているからだ。 第1回目は,社内に複数の業務グループがあり,それぞれの業務グループごとにサーバーを設置するという基本的なLAN構築の事例を取り上げ,LANスイッチの基本的な機能である「バーチャルLAN」(VLAN:Virtual Local Area Network)の仕組みと,V
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